挨拶

対話の土壌を育てるというミッション

私たちは、相手の話を聞かない限り、「見えているもの」のみで相手を判断してしまいます。

久しぶりに再会した同級生は、昔と変わりませんでしたか?
自分を慕ってくれる新入社員は、プライベートで何を大事にしていますか?
なんとなく苦手な同僚は、どうして今の職場を選んだのでしょうか?

私たちは、相手のことを知りません。

ひとにはひとの数だけ物語があり、彼ら彼女らの身におきたイベントを外部から知ることができても、その瞬間瞬間の感情や、過去との繋がりは見えません。

だから見ろ、と言いたいわけではなく、見えていない積み重ねがあることを意識する社会にしたいのです。

無理解からうまれる偏見や、わかった気になって相手を雑に扱うことを減らしたいのです。

私は私で、あなたはあなたです。
私にはあなたを理解することはできないし、あなたも私を理解することはできません。

ですが、理解しようとあなたを尊重することはできます。

対話は、想像力を広げるきっかけとなります。

対話の機会を増やし、対話できる関係のひとを増やし、自分にも他人にもちょっぴり寛容的になれる。
社会的意義としては、とても大きいものだと私たちは信じています。

対話デザイン
星昌志

VISION & FEATURE

日本社会に足りない「対話」の姿勢

コミュニケーションをとるということは一方的なやりとりではなく、双方向的なものです。

しかし、自分の主張を受け入れてほしいあまり、相手の話をおろそかにしているシチュエーションをよく見かけます。

現代社会では相手を説得することばかりが重視されがちですが、誰かと手を取って同じ道を歩むには、むしろ話を聞くことのほうが重要です。

「対話」を通じて目指すもの

私たちは「対話」を通して、相手の背景を想像して耳を傾ける社会を目指してます。

社会的なしがらみに縛られて言いたいことが言えない、一部の人ばかりが発言する、そんなコミュニケーションは私たちが目指す「対話」とは言えません。

「対話」とは、コントロールではなくコラボレーション(協業)しようとする姿勢のことです。

「対話」を活性化する2つの仕掛け

上司や同僚などと仕事に関わる会話をするときには、「こんなことを言ったら評価が下がってしまうかもしれない」という思いが心をよぎり、発言しにくくなってしまいます。

私たちの提供するサービスは、そうした発言しずらさを解消するために2つの仕掛けを設けています。

1つ目は、アナロジーです。

議題のコンセプトは変えずに、歴史や異文化の慣習から類似事例やたとえ話をすることで、議題と参加者の距離感を変えます。

距離が空くことで、視点が変わり、意見が出しやすくなり、会話が活性化します。

2つ目は、設計された問いかけです。

深い意見を引き出すには、浅瀬から段階的に問いかける必要があり、しかも前段と後段に流れがなくてはいけません。

問いには設計が必要なのです。

私たちの提供する問いかけは、複数の問いが重ねることで、その人の価値観や考えを引き出すよう設計されています。

適切なアナロジーと設計された問いかけさえあれば、誰もが対等に対話をすることができます。